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東峰村災害年表

水神と災害との関連性を調査するために、東峰村の災害年表を作成しました(表1、2)。ただし、記録に残っていない豪雨災害もたくさんあると思われます。

表1 江戸時代以前の東峰村の災害。【 】は福岡県近世災異誌、及び、宝珠山村誌に収録された古記録・古文書を示しています。日付は新暦で示されています。

表2 明治時代以降の東峰村の災害。

使用した文献は、下記の表3の通りです。

表3 災害年表作成の際に使用した文献

 江戸時代以前の災害の記録を抽出するために、主に福岡県内の古文書、古記録を収録した『福岡県近世災異誌』を使用しました。その文献には、現在の東峰村が含まれる当時の筑前国の上座郡で起こった災害の記録が多く含まれていますが、上座郡は広範囲であり、筑後川についての記述が大半でした。また、上座郡のみの記述では、東峰村の災害について十分に把握できません。そこで、上座郡だけではなく、東峰村近隣で当時の筑前国の夜須郡や嘉麻郡、豊前国についての記載があるものを東峰村で発生した災害として抽出しました。

 明治時代以降では、東峰村の災害史に関する記載がある『宝珠山村誌』と『小石原村誌』から抽出しました。一方、宝珠山村と小石原村が合併して東峰村になった2005年以降の主な災害は、平成24年7月、及び、平成29年7月九州北部豪雨で、気象庁、内閣府、東峰村などの最近の資料に基づいて抽出しました。

 その結果、東峰村の過去の災害に関して、江戸時代以前で4件、明治時代以降で7件、合計11件の事例を抽出しました。その内2件は、平成24年7月、及び、平成29年7月九州北部豪雨による災害です。

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