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東峰村とは

 研究対象地域である福岡県東峰村(図1)は、2005年に旧小石原村と旧宝珠山村が合併して発足した自治体で、筑後川北側に位置する中山間地域です。東峰村は、その86%を山林原野が占めており、標高500~900mの急崚な山地に囲まれた地域です。また、東峰村の西側には大肥川、東側には宝珠山川が流れています。平成29年7月九州北部豪雨の際には、山地部の土石流の発生だけでなく、流木を伴った大肥川と宝珠山川の氾濫も起こって深刻な災害となりました。

図1 福岡県東峰村

 また、東峰村は古い歴史を持ち、多くの貴重な遺産が存在する地域ですが、過疎化と高齢化の影響で地域を維持することが難しくなってます。本研究では、東峰村の現状を踏まえ、災害に関連した言い伝えや先祖代々伝わってきた災害の経験などを拾い上げて記録に残すことを目的に、地域に残る水神の調査を実施してきました。これは、過去の災害を風化させない取り組みの一環です。

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